家族の大切さ

国の財政は大変に厳しくなっている。国が借金を支払うことは既にできない。当然に現在の国民が国の債務を負担しなければならない。借金取りは次世代まで待ってはくれない。
これからは国や地方公共団体が、国民生活にとって力強い防波堤となることはできない。地域や私的団体が国民の生活を守るべきという構想もある。
しかし、まず家族や親族の絆を強化することが肝要である。兄弟姉妹、叔父、甥等の横の親族関係は、現在の相続制度の下では分裂を繰り返し、修復は相当困難となっている。これに対して、祖父母、父母、子、孫の縦の関係は期待できるので、この縦の関係を強化すべきである。
家族の絆を強化するためには軸となるものが必要である。リーダーの存在や家訓等が考えられるが、それぞれの家に伝統の宗教も太い軸になり得る。